いつもと同じ色を塗ったのに、なぜか新鮮に見えない。そんなときに変えたいのは、色ではなく質感かもしれません。
マニキュア派なら、手持ちのカラーの上にマットトップコートを1本重ねるだけ。ジェル派の場合は、いつもの工程に硬化を1回足すことになります。
この記事では、マニキュアとジェルそれぞれのやり方を手順で整理し、ムラなく仕上げるコツと、マットが映える色や組み合わせを5つ紹介します。指先の雰囲気だけ変えてみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
マットネイルはツヤを消すだけで印象が変わる
ツヤを抑えると質感が変わる
マットネイルは、表面の光沢を抑えたネイルのこと。マットトップコートを提供している「ちふれ」は自社のマットトップコートを「すりガラスのような質感でいつものネイルがシックに仕上がる」と説明しています。
ツヤありと並べると分かる違い
同じボルドーでも、ツヤがあると光を返して明るく見え、マットにすると色が沈んで深く見えます。塗った色は同じでも、印象は変わるわけです。
差が大きいのは濃い色。
黒やダークレッドをツヤありで塗ると強く主張しますが、ツヤを消すと落ち着いた側に寄ります。反対に、爪の全面をラメで埋めるような色は輝きそのものが持ち味なので、上からマットにすると光が弱まってしまいます。
マットネイルのやり方は2通り
マットにする方法は、マニキュア(ネイルエナメル)で仕上げるか、ジェルで仕上げるかで分かれます。使う道具も、何の上に重ねるかも違います。
マニキュアにマットトップコートを重ねる
手持ちのカラーをそのまま活かせる方法です。用意するのは、ベースコート・いつものネイルカラー・マットトップコートの3本。
- ベースコートを塗って乾かす
- ネイルカラーを塗る
- カラーが乾いたら、マットトップコートを重ねる
乾き待ちの時間だけは省けません。理由は次の章で説明します。
ジェルはトップジェルを硬化させてから重ねる
ジェルの場合、マットコートはカラージェルの上に直接ではなく、トップジェルを硬化させたあとに重ねます。ここがマニキュアと違うところ。
プリジェルはノンワイプ(=硬化後の拭き取りが要らないタイプ)のマットコートについて、トップジェル硬化後に薄く均一に塗るよう案内しています。
- ベースジェル・カラージェルをいつもどおり塗って硬化させる
- トップジェルを塗って硬化させる
- マットコートを薄く均一に塗り、硬化させる
ジェルは皮膚に付いたまま固めないよう、爪の上だけに塗ります。はみ出したら、硬化させる前にウッドスティックなどで取り除いておきましょう。
肌に合わないと感じたときは使用を中止してください。
ムラなく仕上げて、きれいに落とすコツ
マットは光沢がないぶん、塗りムラや厚みの差が目立つことがあります。塗るときのポイントが3つ、落とすときのポイントが1つ。
- 乾かしてから重ねる
- 使う前によく振る
- 中央から塗る
- 甘皮側と端を1mm空けておく
1. カラーが乾いてから重ねる
乾き具合の目安は、メーカーによって書き方に幅があります。ちふれは「ネイルエナメルの表面が乾いたら」、ネイルホリックは「ネイルカラーが完全に乾ききってから」。
迷ったら長めに置くほうが安全です。
急いで重ねると、下の色が筆に引っぱられて筋になることがあります。厚く塗った日ほど、待ち時間は長めにとりましょう。
2. 使う前によく振る
ちふれもネイルホリックも、使用前によく振るよう案内しています。この一手間は省かないほうが無難でしょう。
ジェルの場合、プリジェルの表現は「容器を転がすように攪拌」。マニキュアの「よく振る」とは書き方が違います。
3. 中央から塗る
塗る順番は、爪の中央から両端へ。
端から塗り始めると、片側に量が寄ることがあります。
4. 甘皮側と端は1mm空けておく
メーカーでは甘皮部分と両端を1mm程度空けて塗ると除光液で落としやすくなる、と案内しています。皮膚にぴったり付けて塗るより、オフのときに楽になります。
マットにしたからといって、専用のリムーバーが要るわけではありません。落とすときはいつもの除光液で大丈夫です。
マットが映える色とデザイン5選
マットが映えるのは、色そのもので見せられるデザインです。ツヤを消した1色から、光る質感と組み合わせたものまで、サロンの実例から5つ選びました。
1. 深いレッドのワンカラー
マットにした差が分かりやすいのが、濃い赤のワンカラー。ツヤがないぶん、赤の派手さが抑えられて落ち着きます。

長さのある爪だと面積が広いので、質感の差もそのぶん出ます。
2. マットブラック
黒はツヤありだと光を強く返しますが、マットにすると布のような質感に変わります。硬い印象が和らぐ組み合わせ。

アーモンド型のように先が細い形と合わせると、縦のラインが強調されます。黒そのものの選び方や、重く見せないデザインはこちらにまとめています。
黒ネイルは質感で印象が変わる!上品に見える人気デザイン7選をチェック
3. くすみカラーを短い爪に
テラコッタ、カーキ、ボルドー。彩度を落とした色をマットにすると、絵の具のような質感になります。

爪が短くても成立するのが、この組み合わせの利点。1本ずつ色を変えても、質感がそろっていればちぐはぐになりません。
爪が短いときの色選びは、こちらも参考になります。
短い爪に似合う単色ネイルカラーの選び方!おすすめの5色を紹介します
4. マットとラメを1本ずつ交互に
全部をマットにしない、という選び方もあります。

同じ色系統でマットの指とラメの指を作ると、質感の差だけでデザインになります。色数は1系統のまま、並べたときに変化が出るのがおもしろいところ。
5. マット×マグネット
光の筋が出るマグネットネイルも、周りをマットにすると筋の部分だけが際立ちます。爪全体で光っていたものが、線だけに絞られる感覚。

くすんだ紫のような淡い色で組むと、派手になりすぎません。マグネットネイルの色選びは、こちらで詳しく紹介しています。
マグネットネイルは色選びで差がつく!人気デザイン7選とオーダーのコツ
細かい塗り分けや、ジェルで長く楽しみたいときは、サロンで「トップだけマットに」とオーダーする方法もあります。
セルフでマットにするなら
選ぶときの分かれ道は1つだけ。マニキュアに重ねるのか、ジェルに重ねるのかです。
ジェル用は硬化させて使うものなので、硬化用のライトが要ります。手持ちの道具に合うほうを選んでください。
マニキュアに重ねるなら
同じマニキュア用でも、筆の形と買える場所が違います。塗りやすさで選ぶか、買い足しやすさで選ぶか。
マット トップ コート(ちふれ/4.1mL)
筆は平筆。公式の説明は「なめらかにのびてムラになりにくい」速乾タイプです。
全成分と塗り方の手順まで公式サイトで公開されているので、最初の1本でも迷いにくい商品。
ネイルホリック マット トップコート(コーセーコスメニエンス/5mL)
2025年6月にリニューアルされたトップコート。「ひと塗りでマットな質感に変化させる」というのがメーカーの説明です。ネイルホリックのカラーを使っている方なら、同じシリーズでそろえられます。
ジェルに重ねるなら
ジェル用は、拭き取りの有無で仕上げの工程が変わります。
ノンワイプマットコート(プリジェル/12g)
拭き取りが要らない国産のマットコートジェル。ボトルタイプで塗り広げやすく、硬化後はベルベットのような質感になります。
使うのはトップジェルを硬化させたあと。ミラーアートの下地にも向くとされています。
価格や在庫は変わります。購入前に各ページで確認してください。
マットネイルは2つの手順を押さえればセルフで作れる
マニキュアならカラーが乾いてから、ジェルならトップジェルを硬化させてから。マットにする方法はこの2通りです。
あとは、よく振ってから中央に置き、端を1mm空けるだけ。
いつもの1色を違う表情にしたくなったら、トップコートを1本足すところから試してみてください。


