美容室で染めてもらうときれいに仕上がるけれど、数か月おきでも費用はかさみます。根元が伸びるたびに予約を取るのも、忙しいと後回しになってしまいます。
そこで市販品に目を向けると、今度は売り場の棚を前に迷うことになります。クリーム、泡、根元用。
箱の形も値段もばらばらで、何を基準に選べばいいのか判断がつきませんよね。
この記事では、市販の白髪染めを形状で整理したうえで、色の選び方と塗るときのコツを紹介します。
売り場で立ち止まらずに選べるよう、ぜひ参考にしてみてください。
市販の白髪染めは、塗り方の形で使い勝手が変わる
市販の白髪染めの多くは、医薬部外品の染毛剤です。1回で色が入るタイプで、仕上がりの濃さは髪質や白髪の量によって変わります。
売り場で真っ先に分かれるのは、剤の形です。同じ棚に3つの形が並んでいます。
クリームタイプ
剤が垂れにくく、狙った場所に留めやすいのが特徴です。生え際や分け目にも置けます。
剤を混ぜてから使うタイプ。そのぶん準備の手間はかかります。
一度に使い切らず、残りを次の機会に回せる商品もあります。
泡タイプ
手袋をした手で塗り広げるので、道具を持ち替えずに済みます。
自分で全体を塗りたいときに向いています。
使い切りのものと数回に分けて使えるものがあるので、箱の表示が目安になります。
部分染め向きのタイプ
生え際やこめかみなど、根元を狙って塗りやすいタイプです。全体染めにも使えますが、根元のお直しに向いた形になっています。
使う前の準備が少ない製品もあり、取りかかりが軽く済みます。
前回染めてから数週間、根元だけが気になるときに出番があります。
色は明るさの見え方から考える
明るさの選び方
白髪は染まると、周りの黒髪より明るく見えることがあります。箱の色見本どおりに出るとは限りません。
白髪が増えてきた方は、見本より暗めを選んでおくと極端な差が出にくくなります。まだ少ない方なら、見本に近い明るさでも馴染みます。
分け目を鏡で見て、白髪がどのくらい占めているかを先に把握しておくと、選ぶ基準がはっきりします。
色の選択肢は商品で大きく違う
色数はブランドによって差があります。今回紹介するなかでは、31色から選べるものもあれば、11色のものもあります。
色数が多いシリーズは、シェードのパターンを決めてから明るさのトーンを選ぶ構成になっていることがあります。迷ったときは、まず色味の系統から絞ると候補が見えてきます。
前に染めた部分は、同じようには染まらない
染め直すとき、毛先はすでに色が入った状態です。毛先は色が重なるため、根元と同じ仕上がりにならない場合があります。
色を変えたいときは、根元と毛先で違う仕上がりになることを想定しておくと安心です。
毛先の色が気に入っているなら、根元だけを染め直す方法もあります。手順と頻度はこちらから。
白髪染めのリタッチとは?頻度・セルフのやり方・注意点を紹介!
形状別のおすすめ3点
上の3つの形状から、それぞれ1点ずつ選びました。混ぜる手間の有無、塗る範囲、色の選択肢に違いがあります。
自分の条件に近いものを見てみてください。
※在庫や取り扱い色は変動します。購入前に各商品ページでご確認ください。
色を細かく選びたい人に(クリーム)
ウエラトーン 2+1 クリームタイプ(ウエラ/A剤60g+B剤60g+輝きエッセンス7.3ml)
クリームタイプは全31色。日本人の髪色に合わせた7つのシェードパターンから、さらにトーンを選ぶ構成です。
A剤・B剤・輝きエッセンスを混ぜて使う三剤式。リンク先は1色なので、他の色は商品ページから選んでください。
公式の説明では「液だれしにくいのでしっかり染まり、初めての方でも扱いやすい」とされています。取り置きができるので、部分的なタッチアップにも使えます。
後ろの根元まで自分で塗りたい人に(泡)
ビゲン 泡クリームカラー(ビゲン/1剤50g+2剤40g+アフターカラー美容液5mL)
混ぜる工程がありません。公式では「垂れにくい処方だから、見えない後ろの根元まで手でしっかり塗れる」と説明されています。
放置時間は30分です。全11色で、アフターカラー美容液が付きます。
根元を狙って塗りたい人に(部分染め向き)
ブローネ ワンプッシュカラー(ブローネ/80g・ショートヘア1回分)
ワンプッシュで1剤と2剤が同時に出てくるので、混ぜる工程がありません。浮きやすい根元を押さえながら塗れるやわらかブラシと、塗り残しを拾うハケ状のミニブラシが付いています。
剤そのものはクリームですが、容器が根元を狙う形になっています。放置時間は15分と短いので、塗り始めてから終わるまでが短く済みます。
染める前と染めるときに気をつけること
1箱で足りるかどうか
箱には「セミロング約1回分」「ショートヘア1回分」といった目安が書かれています。この表記は剤の量を示しているので、自分の髪の長さと量で読み替えが必要です。
箱の目安より髪が長い方は、足りるか事前に確認しておくと安心です。塗り終える前に剤が尽きると、残りの部分だけ色が入らないままになります。
逆にショートの方は、1箱を使い切れないこともあります。
パッチテストは染める2日前に
今回紹介した3点は、いずれも公式に毎回のパッチテストが案内されています。市販の染毛剤では共通の手順です。
ヘアカラーの業界団体である日本ヘアカラー工業会が示す手順は、髪を染める2日前(48時間前)に毎回必ず行う、というもの。これまで問題なく使えていた人でも、体質の変化でかぶれるようになる場合があるためです。
思い立った日にすぐ染められるわけではない、と考えておくと予定が立てられます。面倒に感じても、忘れずに済ませておいてください。
過去にヘアカラーでかぶれた経験がある方は、そもそも使用しないよう案内されています。かぶれが心配な場合の選択肢は、こちらで整理しています。
ジアミンアレルギーでも諦めない!かぶれにくいノンジアミン白髪染めの選び方
ムラを防ぐ塗り方
染まりにくいのは、いつも同じ場所です。
- 髪を4つほどのブロックに分け、クリップで留めておく
- 生え際・分け目・こめかみから塗り始める
- 後頭部は鏡を2枚使うか、手の感覚で塗り広げる
- 耳まわりは髪を持ち上げて、根元に届かせる
- 最後に全体をなじませる
白髪が集中している場所に最初に塗れば、そこが最も長く剤に触れることになります。
ブロックを上から順に下ろしながら塗れば、同じ場所の二度塗りも防げるでしょう。
準備しておくと楽なもの
- 汚れてもいいタオルと、着替えるつもりの服
- 生え際に塗るクリーム(地肌の着色よけ)
- 使い捨ての手袋(付属品で足りないとき用)
床や洗面台に飛んだ剤は、乾く前なら拭き取れます。新聞紙を敷いておくと後片付けも早く終わるでしょう。
ケープ代わりになるのは、前開きの古いシャツ。かぶって脱ぐ服だと、脱ぐときに髪が触れて汚れます。
染めたあとの色の変化
染めた直後がいちばん濃く、そこから少しずつ色が抜けていきます。
抜け方の早さは髪質や洗い方によって変わるもの。前回と同じ商品を使っても、印象が違うと感じる場合があります。
根元の伸びが先に気になる方もいれば、色の抜けが先に気になる方もいます。次に染めるタイミングは、鏡で気になったほうを目安にするとよいでしょう。
染める以外の選択肢もあわせて知りたい方は、こちらをご覧ください。
白髪との付き合い方は4つ!染める・ぼかす・隠す・活かすの選び方を紹介
染めるほどではない日を挟みたいなら、洗うついでに色を重ねるタイプもあります。
白髪染めシャンプーは染めない日のケアに!普通の白髪染めとの違いと選び方を紹介
市販の白髪染めは、形状を決めてから色を選ぶ
今回は、市販の白髪染めをクリーム・泡・部分染め向きの3つに分けて、色の選び方と塗るコツを紹介しました。
売り場で迷ったときは、まず自分がどの形で塗りたいかを決めてしまうと早く絞れます。そのうえで色を選べば、棚の前で立ち止まる時間も短くなるはずです。
ぜひ次の買い物から試してみてください。


