カラーしたての髪は、鏡を見るたびうれしくなります。その一方で、いつもどおりアイロンを通していいのか、手が止まる方もいるのではないでしょうか。
色落ちが早まるとは聞くものの、何日空ければいいのかは誰も教えてくれません。
この記事では、カラー後にアイロンを使い始めるタイミングと、熱を入れる日に色を守るための工夫をまとめました。ブリーチした髪で気をつけたいことにも触れています。
せっかく入れた色を長く楽しみたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
色を持っていくのは、シャンプーだけではない
色落ちの話になると、決まってシャンプーが槍玉に挙がります。ただ、色を持っていくものはそれだけではありません。
紫外線については、染料が「壊れる」と説明されている
ミルボンは紫外線について、「紫外線のような光エネルギーが外部から加えられると、色づいていた染料が壊れ、染めた直後の色が失われて色落ちしてしまいます」と説明しています。
そして同社は、この紫外線と並べてシャワーの温度とヘアアイロンの温度も推奨項目に挙げています。熱は、色落ちを抑えるために見るべきものとしてメーカーが名指ししている、ということです。
アイロンの温度は、推奨項目のひとつ
同社が挙げている項目は全部で4つ。そのなかにヘアアイロンの温度が入っています。
裏を返せば、アイロンの温度を下げることは対策のひとつにすぎない、ということでもあります。
カラー後、アイロンはいつから使えるのか
結論から書くと、日数で線を引いた公式の案内は見つかりませんでした。そのうえで、確かめられたことから順に整理します。
施術当日の熱は、いったん見送る
ホーユーの研究員は、カラー当日のシャンプーについて「当日はヘアカラーの染料が髪に定着しきっていないので、汗をかいたなどの状況でなければ避けた方が良い」と書いています。
熱について同じことを書いた案内は見つかりませんでしたが、染料が定着しきっていないという状況は変わりません。
サロン帰りの髪は、スタイリングも仕上がった状態です。当日は、そのまま楽しんで終えるのが安心できます。
「何日後からOK」と言い切れない理由
ではその翌日からは自由かというと、人によって前提が違います。
髪のダメージの程度も、入れた色も、ブリーチの有無もばらばらです。ミルボンが最後に挙げている項目も、「ヘアカラーの色味や髪のダメージ状態を美容師さんに相談し、効果的な色落ちケア・ダメージケアを選びましょう」というものでした。
この記事も、日数の線引きはしません。代わりに、使う日の使い方を具体的に変えるほうを提案します。
カラー当日の洗い方も、色を左右する
熱の話に入る前に、髪から色が出ていく状況そのものを止めておきます。
お湯だけで流すのも、当日は避けたほうがいい
毛髪に水が入ることで定着しきっていない色が流れてしまいやすいので、できれば避ける方がベターです。
シャンプーを使わなければセーフ、という話ではないわけです。
どうしても洗いたい日の折衷案もあります。
- シャンプーやコンディショナーの量を、いつもより少なく調整する
- 頭皮を中心に手短く洗う
汗をかいた日は無理をしなくて大丈夫です。全体をていねいに洗うのではなく、地肌だけさっと、と切り替えてみてください。
セルフカラーの日は、指示がまるごと変わる
ここは取り違えると逆のことをしてしまうので、分けて書いておきます。
セルフカラー後は、ぬるま湯で薬剤をしっかりと落とし、シャンプーを2回行う必要があります。
サロンでの施術なら美容師がそこまで済ませているので、帰宅後のシャンプーは不要。自分で染めた日は、薬剤を残さないことが先に来ます。
熱を使う日に、色を守るための工夫
どれも今日から変えられるものばかりです。
温度は、下げられるだけ下げる
ミルボンは実験の結果を公開しています。「160℃(左)と180℃(右)の温度で設定したヘアアイロンで5秒間挟んだ際の褪色の違い」を比べたものです。
結論はこう書かれています。「160℃のヘアアイロンと180℃のヘアアイロンを繰り返し使ったときを比べてみると、20℃違うだけで、色落ちの度合いも大きく変わることがわかります」。
推奨も明快で、「ヘアアイロンは160℃など、できるだけ低い温度で」。
たった20℃です。いま180℃で使っている方なら、160℃に落とすだけで済みます。
明日の朝から試せる話です。
髪質や部位によって適した温度は変わります。温度の決め方はこちらで詳しく紹介しています。
ヘアアイロンの適温はひとつじゃない!髪質・部位別の目安と決め方を紹介
同じ場所に、熱を重ねすぎない
温度を下げると、一度で決まらないことがあります。そこで同じ毛束を4回も5回も往復させていると、下げた分がどこまで残るのか分からなくなります。
毛束を薄く取り直すと、一度で決まって通す回数を抑えられることがあります。厚いまま挟んで表面だけ熱を当てるより、手数は増えても仕上がりが決まりやすくなります。
なお、公開されているのは160℃と180℃の比較で、何回通したかという条件までは示されていません。回数についてはっきりした数字は出せないので、ここは目安として受け取ってみてください。
毎日でなくてよければ、使わない日を作る
熱を当てる機会そのものを減らすのも手です。
とはいえ「今日はやめておこう」と決めるのは、前の晩の乾かし方しだいでもあります。根元を立てて乾かした日は、翌朝アイロンを持たずに済むこともあります。
毎日通すのが前提になっている方は、まず週に1日だけ外してみるところから。色が落ち着くまでの間は、外す日を作っておくと安心です。
乾かしきってから、アイロンに移る
根元まで乾いたことを指の腹で確かめてから、アイロンの電源を入れます。
乾かす側の熱の扱い方は、こちらにまとめています。
ドライヤーの熱から髪を守る3つの目安!温度・距離・当てる時間を紹介
お湯と紫外線も、同じ日に見直す
推奨項目は、アイロンだけではありません。「シャワーのお湯は38℃など、できるだけ低温にしましょう」「UVカットができる帽子や毛髪のUVケア製品を使用し、UVをできるだけカットしましょう」と並んでいます。
シャワーの温度は、カラーした日の夜から下げられます。夏場の外出には帽子を1枚。
ブリーチした髪は、美容師に条件を聞いてから決める
ブリーチ毛について温度の目安を示した公式の案内も、見つかりませんでした。ここまでに書いた目安を、そのまま持ち込まない前提で考えてみてください。
推奨項目の4つ目は、「ヘアカラーの色味や髪のダメージ状態を美容師さんに相談し、効果的な色落ちケア・ダメージケアを選びましょう」というものでした。自分の髪の条件を知っているのは、施術した美容師です。
次のカラーのときに、これだけ伝えておく
相談といっても、身構える必要はありません。次にサロンへ行ったとき、会話のついでに伝えられる内容です。
- 前回ブリーチしたのはいつか
- 普段どのくらいの頻度でアイロンを使っているか
- いま何℃の設定で使っているか
この3つを伝えたうえで「この髪なら何℃までにしておきますか」と聞くと、自分の髪に合わせた答えをもらえます。いま使っている設定温度まで言えると、話が早く進みます。
ブリーチそのものを見直したくなったら
髪の状態が気になって、次のカラーを迷っている方もいるかもしれません。ブリーチとダメージの関係は、こちらで詳しく紹介しています。
ケアブリーチはヘアカラーのダメージを抑えたい人の新定番!その魅力や実際の効果とは?
ブリーチを使わずに色を楽しむ選択肢もあります。
ブリーチなしで透明感カラーは叶う!髪を傷めず垢抜ける色選びを紹介
自宅でのケアを足したい場合は、アイテムの選び方をこちらにまとめています。
ボンドリペアで変わる髪質!選ぶ前に知りたい3つのポイントを紹介
ヘアカラー後の色持ちは、熱の温度と当て方から見直す
今回は、カラー後にアイロンを使い始めるタイミングと、熱を入れる日の工夫を紹介しました。
当日は熱を入れずに終え、使う日は温度を一段下げてみる。まずはこの2つから始められます。
日数の線引きに悩むより、使う日の手元を変えるほうが早道です。お気に入りの色を、長く楽しんでみてください。
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