眉を整えようとハサミを持ったものの、どこから手をつければいいか分からず結局そのまま——という経験はありませんか。
思い切って剃ったら細くなりすぎた、という声も聞きます。うまくいかない理由は手先の器用さではなく、触っていい範囲を決めないまま道具を当てているところにあることが少なくありません。
この記事では、整える前に決めておく範囲の考え方と、道具の使い分け、切ってから剃る手順を紹介します。目的別のおすすめアイテムと、やりすぎたときの対処もまとめました。
自己処理で失敗した経験がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
眉毛を整える前に、触っていい範囲を決める
整え方でいちばん大事なのは、道具の使い方ではありません。どこを残し、どこを取るかを先に決めることです。
ここが曖昧なまま剃り始めると、少しずつ削るうちに輪郭が痩せていきます。
残す眉の輪郭を先に描く
整える前に、残したい眉の形をアイブロウペンシルで薄く描きます。
この線が「ここから内側は触らない」という境界。頭の中のイメージだけで進めると、毎回違う形になってしまいます。
輪郭は、眉頭・眉山・眉尻の3点を先に取ると決まります。3点の取り方はこちら。
眉毛の描き方は3ステップ!初心者でも左右がそろう手順とコツを紹介
触るのは輪郭の外側だけ
描いた線の外に出ている毛が、処理していい範囲です。
線の内側は、たとえ毛が濃くても手をつけません。ここを薄くしようとして剃り込むと、眉そのものが細くなります。
迷ったときは残しておきましょう。整えるのは何度でもできますが、剃った毛はすぐには戻りません。
眉の上側は下側より慎重に
眉の下(まぶた側)は、輪郭がはっきりしているので判断しやすい場所です。
一方で眉の上側は、産毛との境目が曖昧になりがちです。ここを大きく削ると、眉が細くなり、目つきの印象まで変わることがあります。
上側は「輪郭からはっきり離れて生えている毛」だけにとどめておくと、輪郭を保ったまま整えられます。
道具は「剃る・切る・抜く」で使い分ける
眉の道具は種類が多く見えますが、毛を処理する役割は3つです。
これに、形を決めるためのスクリューブラシとアイブロウペンシルが加わります。こちらは眉メイクで使っているもので足ります。
剃る:シェーバーとカミソリ
輪郭の外に広がっている産毛を、面でまとめて処理する道具です。
電動のフェイスシェーバーは、アタッチメントやコームで肌への当たり方を一定に保てるタイプがあります。カミソリは手軽な反面、刃をそのまま当てるので加減が難しくなります。
切る:ハサミとコーム
眉毛そのものは残したまま、長さだけを整える道具です。
毛先が飛び出して見えるときは、剃らずに切るほうが確実。コームですくってから切ると、切りすぎを防げます。
コーム付きのハサミなら、この2工程が1つの動作で完結。コーム付きの電動シェーバーなら、この工程まで兼ねられるタイプもあります。
抜く:毛抜き
使いどころは限られます。輪郭からはっきり離れて生えている、数本だけが対象です。
広い範囲を抜こうとすると時間がかかり、肌への負担も気になります。範囲が広いなら剃るほうが向いています。
毛の流れに逆らって強く引っ張るのも避けたいところ。赤みが出たときは、その日は中止しましょう。
赤みや腫れが数日続くときは、自己処理をやめて皮ふ科に相談してください。
眉毛を整える手順
道具が揃ったら、次の順番で進めます。切ってから剃るのが基本です。
- スクリューブラシで眉の毛流れを整える(伸びた毛が立ち上がり、長さが分かる)
- 残す輪郭をアイブロウペンシルで薄く描く
- コームで毛をすくい、輪郭からはみ出した長さを切る(コーム付きの電動シェーバーなら、コームを付けて毛流れに沿って動かす)
- 描いた線の外側にある産毛を剃る(輪郭からはっきり離れた数本だけなら、剃らずに毛抜きでも構いません)
- 鏡から顔を離して、左右のバランスを確認する
順番を逆にすると、仕上がりがずれやすくなります。
長い毛を残したまま剃ると、その毛の先端まで含めて輪郭を判断することになるためです。あとで長さを切ったとき、思っていたより細く見えます。
肌に傷や炎症があるときは避けてください。道具は使うたびに清潔にしておくと安心です。
整えたあとは肌の乾燥が気になることもあるので、いつものスキンケアで水分を補っておきましょう。
眉毛を整える道具の選び方とおすすめ
選ぶ軸は「剃る・切る・抜く」のどれを担当させるかです。3つの役割ごとに挙げていきます。
剃る道具
電動タイプとカミソリがあります。
電動は3台とも眉に使えるので、長さの段階数・手入れの方法・まつげへの配慮のどれを優先するかで選び分けます。
フェイス&マユシェーバー KMC-0651/H(コイズミ/電動シェーバー)
顔剃り・眉の輪郭・眉の長さ調節の3つに、1台で対応します。アタッチメントは、顔用の薄型ロングヘッドと、眉の輪郭や眉間・眉下に使う小幅タイプの2種類。
マユ用コームは2mmと4mmの2段階。肌に触れるアタッチメントは水洗いできます(本体は不可)。
電源は単4形アルカリ乾電池1本で、電池は付属しないため別に用意する必要があります。
マユ&フェイスシェーバー ER-GM30-K(パナソニック/電動シェーバー)
眉の長さを段階で決めたい方へ。マユコームはA(約8mm・約6mm)とB(約4mm・約2mm)の2本組で、合わせて4段階から選べます。
刃は付け替え式で、マユ用は溝が広く、太い毛もキワまで整えられます。
本体は20gと軽く、連続約40分。用途ごとに刃とコームを付け替える手間はあります。
フェイスシェーバー フェイスフェリエ ES-WF63-P(パナソニック/電動シェーバー)
眉の形を作るときに、まつげをよけるマユカバーが付きます。刃をまつげのそばに近づけるのが不安な方に。
刃は丸い刃先の約0.12mmのうす刃で、ヘッドが肌の凸凹に合わせて動く構造。眉だけでなく顔全体のうぶ毛にも使え、メイクの上からも使えます。
ただし本体は水洗いできません。手入れは付属の掃除用ブラシで行います。
サロンプラス トーンアップ フェイススムーサー(シック/顔用カミソリ)
顔のパーツごとに剃り分けられる形にしたカミソリです。持ち手はシリコングリップで、安定して握れる形。
本体は刃付きなので、届いたその日から使えます。電池も充電も不要です。
ただし刃が直接肌に当たるので、力の入れすぎには注意が必要。使い続けるときは別売の替刃に交換します。
お手入れの方法は機種ごとに違います。水洗いの可否は、購入前に各メーカーの製品ページで確認してください。
切る道具
コームを外せるタイプなら、細部を1本ずつ切りたいときにも使えます。
クシ付マユハサミ(2WAY)KQ3042(貝印/眉用ハサミ)
コームとハサミが一体になっていて、すくってから切るまでを片手で行えます。コームは左右の眉に対応した2wayタイプ。
細部を1本ずつ切りたいときは、コームを外して使えます。ハンドルが長く、手が視界を遮りにくい形です。
刃はステンレス刃物鋼で、日本製です。ただし右手用の設計なので、左利きの方は使い勝手を確認してください。
抜く道具
先端の幅と角度で、狙える毛の細かさが変わります。
匠の技 ステンレス製高級毛抜き(先斜め)G-2151(グリーンベル/毛抜き)
先幅が約2mmで、狙った1本をつまめます。先が斜めになっているので、抜く部分を目で追えます。
18crステンレススチールを鍛造加工した日本製。輪郭の外に出た数本を処理する用途に向きます。
1本ずつの作業になるため、広い範囲を短時間で片づけたいときには手間がかかります。
剃りすぎた・切りすぎたときの対処と次への備え
やってしまったあとにできることは、実はそれほど多くありません。
生えそろうまではメイクで補う
剃った部分が元に戻るまでには、しばらく時間がかかります。その間はアイブロウで足りない部分を描き足すのが現実的な対処です。
細くなりすぎたときは、輪郭を広げるより眉尻の長さを足すほうが自然に見えます。
描き足し方はこちらにまとめました。
眉毛の描き方は3ステップ!初心者でも左右がそろう手順とコツを紹介
剃り跡が青く見えるとき
眉が濃い方の場合、剃ったあとは皮膚の下に残った毛が透けて青く見えることがあると言われています。
コンシーラーやオレンジ系の色でカバーする方法があるので、こちらを参考にしてください。
眉毛の剃り跡が青くなる理由は?メイクでカバーする方法をご紹介します
次から失敗しないために
同じことを繰り返さない一番の対策は、1回で仕上げようとしないことです。
日を分けて少しずつ整えると、剃りすぎたときの影響を小さくできます。
整える間隔は、日数で決めずに鏡を見て判断します。輪郭から出た毛が気になったときだけ、その分を処理すれば十分です。
セルフで限界を感じたら
どうしても左右差が出るという方は、サロンの眉カットで土台を作ってもらう方法もあります。
形さえ決まっていれば、そこから伸びた分を自分で整えるだけで維持できます。
整えたあとの色や毛流れまで含めて、垢抜け眉の全体像はこちらでまとめています。
垢抜け眉は形・色・毛流れで決まる!眉メイクの基本をまとめて紹介
眉毛を整えるときは、範囲を決めてから道具を持つ
今回は、残す輪郭を先に決めてから、切って剃るという順番で整える手順を紹介しました。
触っていい範囲がはっきりしていれば、削りすぎる心配はぐっと減ります。道具も「剃る・切る・抜く」の3つで考えると、何を買えばいいかが見えてきます。
次に眉を整えるときは、ハサミより先にペンシルを持つところから始めてみてください。


