ピンクブラウンは、ブラウンの落ち着きにピンクの血色感を少しだけ足したヘアカラーです。かわいい色だとは思うけれど、派手になりすぎないか、自分の肌に合うのか、迷って決めきれない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、明るさ(トーン)ごとに見え方がどう変わるのかを整理していきます。パーソナルカラー別の選び方、美容室での伝え方、そして色落ちを遅らせるケアまでまとめました。
サロンの実例も4つ紹介します。
次のカラーでピンクブラウンを候補に入れている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ピンクブラウンとは?肌なじみのよさが魅力のカラー
ブラウンをベースに、ピンクの色みを重ねた色
ピンクブラウンは、その名のとおりブラウンを土台にしてピンクを重ねたカラーです。ピンク単色のような主張はなく、光が当たったときに赤紫のようなツヤが顔を出します。
同じ「ピンクブラウン」でも、ピンクをどれくらい入れるかで印象は大きく変わります。ブラウン寄りに配合すればほぼ茶色に見え、ピンクを強めれば赤みのはっきりした色に。
オーダー時にこの配合を伝えられるかどうかが、仕上がりの満足度を分けます。
顔まわりの赤みが肌の印象を助ける
顔のまわりに赤みのある色があると、肌の印象が明るく見えると言われています。ピンクブラウンが「肌なじみがいい」と評されるのは、この色みの効果によるものです。
アッシュ系やマット系のように青みや緑みの強い色は、透明感が出る反面、肌の血色を引いて見せることがあります。ピンクブラウンはその逆方向。
同じ暗さでも顔まわりの印象が変わるため、暗髪に戻したいけれど重く見せたくない、という場面で選ばれています♪
トーン別に見るピンクブラウンの見え方
ヘアカラーの明るさは「トーン」という数字で表します。数字が大きいほど明るく、日本人の地毛はおおよそ4〜5トーンあたりです。
同じピンクブラウンでも、このトーンが2つ違うだけで別の色に見えます。
5〜7トーン:暗めでも赤紫のツヤが残る
いわゆる「暗髪」の範囲です。室内で見ると黒に近い茶色ですが、日光の下や写真では赤紫のツヤが出ます。
「暗くしたいけれど地毛には戻したくない」という方の落としどころになるゾーンです。
ただし髪色の規定は職場によって幅があります。決まりがある場合は、事前に確認しておくと安心です。
8〜9トーン:光に当たるとピンクがわかる定番ゾーン
屋内では上品なブラウン、外に出るとピンクが立ち上がる、という二面性が楽しめる明るさです。
初めてピンク系に挑戦する方は、まずこのあたりから試すと落差が小さくて済みます。
10トーン以上:ピンクをはっきり見せたいとき
ここまで明るくすると、室内でもピンクがしっかり主張します。同時に、色が抜けていくスピードも上がります。
色を保つには、後述するカラーシャンプーやカラートリートメントを併用する前提で考えておくとよいでしょう。
ブリーチなしでもピンクブラウンにできる?
結論としては、できます。5〜9トーン程度の落ち着いたピンクブラウンなら、ブリーチをせずカラー剤だけで表現するのが一般的です。
ただしブリーチなしの場合、髪に残っている赤みやオレンジみの上に色を重ねることになります。そのため、くすんだピンクや青みの強いピンクは、狙いどおりに出ないことがあります。
逆に、韓国風のミルキーなピンクや、白っぽさのあるピンクベージュを狙うならブリーチが必要です。そのぶん髪への負担と、施術時間・費用は増えます。
どこまでの色みを求めるかで、ブリーチの要否は変わります。
ピンクブラウンの似合わせのコツ
パーソナルカラーで色みの方向を選ぶ
ピンクといっても、黄みを含むものと青みを含むものがあります。この方向を肌に合わせると、なじみ方が変わってきます。
- イエベ(イエローベース):コーラルピンクやサーモンピンク寄りの、黄みを含んだピンクブラウン
- ブルベ(ブルーベース):ローズピンクや赤紫寄りの、青みを含んだピンクブラウン
診断を受けたことがない方は、手持ちのリップの色を思い出してみてください。オレンジ系がしっくりくるならイエベ寄り、青みピンクが似合うならブルベ寄り。
あくまで目安です。迷ったら、カウンセリングで美容師さんに肌の色を見てもらうのが確実です。
ただし、髪の赤みを抑えて見せたい方には方向が逆になります。透明感を優先するなら、アッシュ系やグレージュ系のほうが近道です。
レングスによって色の見え方が変わる
髪が長いほど色の面積が広く、同じトーンでもピンクを強く感じます。ロングで10トーンのピンクブラウンにすると、かなり華やかな印象に。
ショートやボブは面積が小さいぶん、明るめでも派手になりすぎません。「思ったより色が出なかった」と感じたら、1トーン明るくするか、ピンクの配合を上げてもらうと調整できます。
美容室では「どこまでピンクを出したいか」を伝える
「ピンクブラウンにしてください」だけだと、美容師さんの解釈次第で仕上がりが振れます。次の3点を添えると、イメージのずれが減ります。
- 明るさ:職場で浮かない暗さがいいのか、ひと目でわかる明るさがいいのか
- ピンクの強さ:光に当たったときだけ見える程度か、室内でもピンクとわかる程度か
- ブリーチの可否:ブリーチをしてもよいのか、なしで収めたいのか
仕上がりイメージに近い写真を1枚持っていくのがいちばん確実です。言葉より早く伝わります。
ピンクブラウンのヘアカラー実例4選
サロンのスタイルを4つ見ていきます。同じピンクブラウンでも、レングスとカットの動きでここまで印象が変わります。
ブリーチなしで叶える、暗めのピンクブラウン
ブリーチを使わずに仕上げたミディアムです。ぱっと見は落ち着いた暗髪ですが、毛先の動きに合わせて赤紫のツヤが見えます。
「明るくはできないけれど、黒染めのようにはしたくない」という方に向く色です。

外ハネのボブウルフで、ピンクを動きに乗せる
ボブウルフ(=ボブの襟足を長めに残し、上に段差を入れたカット)に、赤みを効かせたピンクブラウンを合わせたスタイルです。
毛先が外に跳ねることで、平面ではなく立体的に色が見えます。カットで動きを作ると、同じ色でも軽やかに映ります。

くびれレイヤーに合わせた、血色感のあるピンクブラウン
くびれレイヤー(=あご下あたりに段差を入れて、髪の輪郭にくびれを作るカット)を合わせたスタイルです。頬にかかる髪にピンクみがあるので、顔まわりの印象がやわらかくなります。
前髪を作る場合は、この顔まわりの色が最も目に入る部分になります。

ストレートロングで見せる、明るめの透け感ピンクブラウン
前髪を作り、毛先まで面をそろえたストレートロングです。
髪の面が広いぶん、光の当たり方でピンクの見え方が変わります。カットの主張が少ない分、色そのものが主役になるスタイルです。

ピンクブラウンの色落ちと、色持ちを伸ばすケア
ピンクは抜けたあと、黄みやオレンジみに寄っていく
ピンク系の染料は、ヘアカラーの中でも髪から抜けるのが早い部類だとされています。ピンクみが先に薄れ、そのあとにベースの明るさが残る、という順序です。
抜けたあとは、黄みやオレンジみが残ります。
ブリーチをしている髪ほど、この変化は早く進みます。染めた翌週と3週目では、まったく違う色に見えることも。
抜け方には個人差があります。
日常の中で色持ちを助ける4つの習慣
特別なことをしなくても、次の4つを意識するだけで違いが出ます。
- シャンプーのお湯をぬるめにする:38℃前後が目安。熱いお湯は染料が流れやすい環境です
- 染めた当日はシャンプーを控える:色が定着する前の髪を洗うことになります
- 洗ったらすぐ乾かす:濡れたまま放置すると、キューティクルが開いたままになります
- 紫外線を避ける:夏場は帽子やヘア用のUVスプレーを使う場面が増えます
ピンク系カラーシャンプーで、洗うたびに色を足す
カラーシャンプーは、いつものシャンプーと置き換えて使う色素入りのシャンプーです。選ぶときは次の2点を見ると、自分に合うものを絞り込めます。
- 1回あたりの手間:洗って流すだけで済むか、数分おく時間が必要か
- 買える場所:サロン専売品か、店頭でも手に取れるか
どの製品も「染めた色を保つ」ためのものです。黒髪や暗い髪を明るくする力はありません。
クオルシア カラーシャンプー ピンク(フィヨーレコスメティクス/250mL)
赤やピンクなど暖色系カラーの色みを長持ちさせるサロン専売品だと、公式は説明しています。
アミノ酸系の洗浄処方で、植物エキスと加水分解ケラチンを配合。
濡らした髪に適量をなじませ、泡立てて洗ってすすぎます。
ダイアン カラーシャンプー ピンク(ネイチャーラボ/200mL)
サロン専売品ではなく、身近な店頭で手に取れる1本です。
4種のケラチンとオーガニックオイル、ヒートプロテクト成分を配合。ブリーチ後の黄ばみを抑えてピンク色をチャージする設計だと、メーカーは説明しています。
次のカラーリングに影響が出ないよう配慮したノンシリコンタイプです。
&honey Colorful カラーシャンプー チェリーピンク(ヴィークレア/250mL)
ヘアケアブランドから出たカラーシャンプーシリーズで、店頭でも手に入ります。香りはピュアローズハニー。
色ムラを抑える濃度設計。1週間ほど続けて使う想定で作られています。
カラーガジェット カラーシャンプー ストロベリーピンク(ミルボン/150mL)
全7色のうちの1色で、色みは「赤や紫っぽさがなく、クリアなピンク色」。
他の色と混ぜることもできる設計です。
根元になじませてから、中間・毛先へ泡パックするように広げ、色水が出なくなるまですすぎます。
使用量の目安はショート約3mL、ロング約6〜7mL。3日に1回のペースが目安のサロン専売品です。
N. カラーシャンプー Pi(ピンク)(ナプラ/320mL)
「絶妙な染料バランスで色が濃く入りすぎる心配もありません」——公式はそう説明しています。ティントロックポリマーを配合し、シリコーンは使っていません。
泡で髪を包んで3〜5分おいてから流します。ハイトーンの髪は、この置き時間で色みを調整できます。
320mLと、サロン専売品のなかでは容量も多めです。
ピンク系カラートリートメントで、抜けたぶんを補う
カラートリートメントは、シャンプーのあとに使って色を足すタイプです。洗った髪に塗り、すすいで流します。
シャンプーとは違い、次の2つが選ぶ決め手になります。
- 必要なベースの明るさ:暗めの髪でも使えるのか、ブリーチが前提か
- 置き時間の長さ:数分で流せるのか、しっかり時間をおくタイプか
この2つが自分の髪と生活に合っていないと、続きません。
ソマルカ カラーチャージ ピンク(ホーユー/130g)
「ブリーチをしたハイトーンカラーの髪だけでなく、自然な明るさにヘアカラーした髪の方まで」——公式がそう案内しているカラートリートメントです。ブリーチなしで染めた方の選択肢になります。
毛先に色が入りすぎないよう、髪の中間部から塗りはじめます。時間を置かずに流せますが、2〜3分おく使い方も紹介されています。
エブリ カラートリートメント ライラックピンク(アンナドンナ/160g)
「ほんのりカラー」に分類されている、色みの穏やかな1本です。浸透とコートのW補修成分を配合しています。
シャンプー後にタオルで水気をふき取った髪へ塗り、5分おいて流します。しっかり染めたい場合は10分。
黒髪や暗い髪には染まらず、ヘアカラーをした明るい髪のほうがよく染まります。
got2b ボンディング・カラーマスク エンドレスピンク(ヘンケルジャパン/180g)
青みのある鮮やかなピンクで、他の色に混ぜてピンクみを足す使い方もできます。ボンディング成分を配合しています。
置き時間は好みに合わせて5〜20分と幅があり、色みの強さを自分で決められます。明るい髪向けで、暗めの髪では色みの変化は控えめです。
エンシェールズ カラーバター ピンクベージュ(クリップジョイント/200g)
成分の90%以上がトリートメントというカラーバターです。塗布後は20分ほど置いて流します。
色みが薄い部類で、目安となる明るさは12トーン以上。ブリーチなしで染めたピンクブラウンには向きません。
いずれの製品も、爪や浴室、タオルへの色移りに注意が必要です。手袋を用意しておくと安心して使えます。
パッチテストを推奨している製品もあります。頭皮に傷やはれもの、しっしんがあるときは使用を避け、肌に合わないと感じたら中止してください。
なお、サロンでカラーチェンジをする1週間前から使用を控えるよう定めている製品もあります。次の予約が決まっている方は、購入前に確認しておくと安心です。
肌なじみのよさを活かして、自分のトーンでピンクブラウンを楽しみましょう
今回は、ピンクブラウンのトーン別の見え方と似合わせのコツを、サロンの実例4つとあわせて紹介しました。同じ色名でも、明るさとピンクの配合を選べば、暗髪からハイトーンまで幅広く楽しめます。
色が早く抜ける色みではありますが、カラーシャンプーやカラートリートメントを取り入れる方法があります。使う頻度は製品ごとの案内に合わせてみてください。
次のサロン予約のときに、ぜひ候補に入れてみてください♡