髪に色をのせすぎず、光が抜けるような軽さを出すのがシアーカラーです。暗くすると重たく見え、明るくすると派手に振り切れてしまう。
そのちょうど間を探している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、シアーカラーが透けて見える仕組みとブリーチの要否を整理したうえで、人気の6色をサロンのスタイル写真つきで紹介します。
色を長持ちさせる3つの習慣と、美容室で伝わるオーダーの言い方もお伝えします。次のカラーで抜け感を出したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
シアーカラーとは?光が抜けるような軽さが魅力
色素をうすくのせて光を通す髪色
シアー(sheer)は「透ける」「薄い」という意味の言葉。髪でいえば、色をぎゅっと詰め込まずにうすく重ね、光が通る状態をつくります。
色素が濃いほど、髪は光を吸い込んで暗く見えます。うすく置けば、そのぶん光が通って軽く感じられるというわけです。
屋外で毛先を透かしてみると、この差がいちばんよく分かります。
抜け感を決めるのは明るさより「濁り」
明るくすれば透明感が出る、と思われがちです。実際に効いてくるのは、日本人の髪に残る赤みやオレンジみをどこまで抑えられるかという部分。
同じ明るさでも、赤みが残った髪は沈んで見え、赤みを削った髪は軽く見えます。
トーン(=髪の明るさの段階で、数字が大きいほど明るい色)を上げる前に、この差を先に考えておきたいところ。
ハイトーンとは考え方が違う
ハイトーンは、髪の明るさそのものを上げていく発想です。シアーカラーは、明るさを上げなくても成立します。
7トーン前後の落ち着いた髪でも、色をうすく置けば、光が当たった部分だけがふわっと透けます。
シアーカラーはブリーチなしでもできる?
ブリーチなしで狙えるのは落ち着いたトーン
結論から言えば、ブリーチなしでもシアーカラーは楽しめます。
ただし日本人の髪は、赤みのもとになる色素をもともと多く含んでいます。1回のカラーで一気に明るくすると、抜けたあとにオレンジみが顔を出すことがあります。
6〜8トーンくらいに留めて、寒色系(=青や紫を含んだ色み)をうすく重ねること。ここが現実的な落としどころです。
ブリーチを入れると色の選択肢が広がる
ミルクティーやラベンダーのように、うすい色をはっきり見せたいときはブリーチが候補に入ります。土台が明るいほど、のせた色がそのまま出ます。
引き換えに、髪への負担は大きくなりがち。何回入れるか、次までどのくらい空けるかは、担当の美容師さんと決めるのがおすすめです。
カラー剤で頭皮がかゆくなった経験があるなら、施術前のパッチテストについても相談しておくと安心です。
黒染め・白髪染めの履歴がある場合
過去に黒染めや白髪染めをしていると、その部分だけ明るくなりにくい状態が残ります。
どの長さに、いつごろ染めたのか。カウンセリングで先に出しておきたい情報です。
伝え忘れると、根元は狙いどおりなのに毛先だけ暗い、といった仕上がりにつながります。
抜け感が出る人気のシアーカラー6選
同じ「シアー」でも、何色をうすくのせるかで印象は変わります。6色を、サロンのスタイル写真とあわせて見ていきましょう。
ブリーチの要否は、おおまかにこう分かれます。
- ブリーチなしでも狙える:シアーベージュ/シアーグレージュ/シアーオリーブ
- はっきり見せたいならブリーチ向き:シアーミルクティー/シアーピンク/シアーラベンダー
シアーベージュ|迷ったときの一色目

黄みにも赤みにも寄りすぎない中間色です。
肌の色を選ばないので、シアーカラーの一色目に向いています。写真のように落ち着いたトーンでも、顔まわりに光が入ると色が軽く見えます。
シアーグレージュ|色みを主張させたくない人へ

灰みを含んだベージュ。ベージュより赤みを削るぶん、色の主張が一歩後ろに下がります。
8トーンくらいに抑えれば、明るさの基準がある職場でも収まりのいい色です。
室内では落ち着いて見えるのに、外に出ると一段うすく感じられます。
シアーミルクティー|やわらかい印象にしたい人へ

ベージュに黄みをほんの少し残した、名前そのままの色。
ゆるく巻くと、カールの山ごとに色の濃淡が出ます。
明るい色なので、根元が伸びたときの境目は目立ちます。染め直す間隔を短めに見ておくと安心です。
シアーピンク|血色感をひとさじ

ピンクをひとさじ足すと、顔まわりの印象が明るく見えます。濃く入れるほど甘さが強くなるので、透ける程度で止めておくのがポイント。
抜けていく途中でベージュ寄りに変わることもあり、その過程まで含めて楽しめる色です。
シアーオリーブ|すぐ赤茶に戻ってしまう髪に

染めてもすぐ赤茶に戻ってしまう髪の、受け皿になる色です。緑みが入ると、てらつきが落ち着いてやわらかい質感に寄ります。
暗めのトーンでも重く沈まないのが、この色の持ち味です。
シアーラベンダー|黄みが気になるときに

紫をほんの少し重ねて、黄みを目立たせない色です。写真も、ベージュの上にうっすら紫が乗った加減。
ブリーチした髪の黄ばみをおさえる目的でも使われます。
シアーカラーを長持ちさせる3つのポイント
うすくのせた色は、そのぶん抜けるのも早め。2〜3週間ほどで色みが変わりはじめると言われています。
そこまでの見え方は、染めた直後の扱い方で変わってきます。
1.染めた日はシャンプーを我慢する
カラー直後の髪は、表面をおおううろこ状の層(キューティクル)が開いた状態。色が流れ出やすいタイミングだと言われています。
当日だけでもシャンプーを控えると、初日の色落ちを抑える助けになります。汗をかいた日は、お湯だけで流して済ませる手も。
2.お湯の温度を下げる
熱いお湯ほど、色素は早く流れ出ていきます。
38度前後のぬるめに設定して洗う。それだけでも、色持ちの感じ方は変わってくるでしょう。
冬はつい上げたくなるところ。ここはこらえどころです。
3.カラーシャンプーで色を足す
週に1〜2回、色みの入ったシャンプーを挟むと、抜けた分を足せます。
紫は黄ばみに、ピンクは色あせた赤み系に。今の髪の状態に合わせて選びます。
毎日使うと色が入りすぎることもあるため、頻度は様子を見ながら決めてみてください。手や浴室に色が移る商品もあるので、そこもご注意を。
美容室で伝わるオーダーのコツ
シアーカラーは「どの色を消すか」で仕上がりが決まります。伝える中身を先に整理しておくと、当日あわてずに済むはず。
「透明感」だけでは伝わりにくい
透明感という言葉から思い浮かべる色は、人によってまるで違うもの。
「赤みを消したい」「黄色っぽさを抑えたい」のように、なくしたい色を言葉にするほうが具体的に伝わります。
たとえば「暗めのままでいいので、赤みだけ抜いて透ける感じにしたいです」。この一言で、明るさと色みの希望が同時に伝わります。
カウンセリングで先に出しておきたい4つ
聞かれる前に伝えておくと、そのぶん色の相談に時間を使えます。
- なくしたい色(赤み/黄み/オレンジみ)
- 許容できる明るさの上限(職場や学校の基準)
- 黒染め・白髪染めをした時期と、染めた長さ
- この先ブリーチを重ねる予定があるか
なりたくない色も一緒に見せる
写真を持っていくときは、なりたい1枚だけでなく「これは違う」という1枚も添えると、認識のずれが減ります。
色の好みは言葉だけで伝えきれないもの。画像2枚で挟むのが、いちばん早い方法です。
シアーカラーの抜け感は、色選びと色持ちで決まる
今回は、シアーカラーが透けて見える仕組みと人気の6色を紹介しました。色を長く楽しむ3つの習慣と、美容室での伝え方もお伝えしました。
うすくのせる髪色だからこそ、どの色を選ぶか、染めたあとどう扱うかで印象が変わります。
カラーが得意なサロンを見つけて、ぜひ光の通る軽やかな髪色を試してみてください。