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前回染めたばかりなのに、分け目や生え際の白髪がもう気になってきた——。全体を染め直すほどではないけれど、根元の白さだけがどうしても目立つ。
そんな経験のある方は多いのではないでしょうか。頼りになるのが、伸びてきた根元だけを染め直す「リタッチ」です。
この記事では、リタッチの意味や染め直す頻度の目安、セルフでのやり方、失敗を防ぐ注意点まで順番に解説します。美容室に行く前の下調べにも、自宅ケアの参考にも、ぜひ役立ててみてください。
トピック
白髪染めのリタッチとは?
伸びた根元だけを染め直すお手入れのこと
リタッチ(=根元染め)は、前回染めたあとに伸びてきた根元の白髪だけを染め直すお手入れです。毛先まで染める「全体染め」と違い、すでに色が入っている部分にカラー剤を繰り返し重ねずに済みます。
染め直すのは、伸びてきた1cmほどの根元だけ。同じ毛先を繰り返し染めずに済みます。
全体染めとの違い
全体染めは、髪全体に色を入れる方法。色ムラをリセットしたいときや、髪色そのものを変えたいときに選びます。
リタッチは髪色を変えず、根元の白さだけをカバーするお手入れです。迷ったら「色を変えたいのか、伸びた白髪を隠したいのか」で考えてみると、すっきり決まります。
ただし毛先の色が抜けてきたとき、全体に色ムラが出ているときは、リタッチだけでは追いつきません。
リタッチの頻度はどのくらい?
目安は3〜4週間に一度
髪はひと月におよそ1〜1.5cm伸びると言われています。根元の白髪は1cmほど伸びると分け目や生え際で目立ってくるため、リタッチの目安はおおよそ3〜4週間に一度。
ただし白髪の量や髪色の明るさによって、気になり出すタイミングは前後します。
こまめなリタッチが必要になる人
次のような方は、根元が伸びると白髪が早く目立ってきます。リタッチの間隔も短くなりがちです。
- 白髪の量が多め、または生え際に集中している
- 髪色を明るめにしていて、伸びた根元との差が大きい
- 分け目がはっきりしている、髪をアップにすることが多い
セルフでリタッチするやり方
染める範囲が根元だけなので、全体染めより手早く終わります。必要な道具と手順を順に見ていきましょう。
準備するもの
- リタッチ・部分染め用のヘアカラー剤
- 汚れてもよいタオルとケープ、イヤーキャップ
- コームやカラーブラシ、髪を留めるクリップ(ダッカール)
- 生え際に塗る保護クリームまたはワセリン
- パッチテスト用の綿棒(染める48時間前に使います)
塗り方の手順
塗り始める前に、48時間前のパッチテストが済んでいるか確認してください。48時間かかる方法なので、当日では間に合いません。
染める日を決めた時点で先に行います(詳しくは後述の「染める前にパッチテストを」)。
- 髪を分け目・生え際・顔まわりなどのブロックに分け、クリップで留めます。
- 生え際の肌にワセリンを薄く塗り、皮膚への色移りを防ぎます。
- 説明書どおりにカラー剤を用意し、白髪が目立つ根元から塗ります。
- 塗り残しがないか鏡で確認し、規定の時間だけ置きます。
- ぬるま湯で流し、シャンプーとトリートメントで仕上げます。
ポイント:根元を塗ってから毛先になじませたい場合も、すでに染まっている部分に長く重ねないのがコツです。境目を軽くぼかす程度にとどめると、色ムラや余計な負担を抑えられます。
リタッチで失敗しないための注意点
染める前にパッチテストを
白髪染めは、2剤式(=薬剤を混ぜて使うタイプ)のカラー剤はもちろん、髪の表面を色づけるヘアマニキュアやカラートリートメント、白髪隠しでも、かぶれ(アレルギー)が起こることがあります。これまで平気だった方でも、ある日突然かぶれることも。
そのため毎回、染める48時間前のパッチテストを。腕の内側に少量を塗り、赤み・かゆみが出ないか確認します。
異常が出たときは使用を控え、皮膚科に相談してください。

塗りすぎ・放置しすぎに気をつける
早く染めたいからと放置時間を延ばしたり、毛先まで何度も重ねたりすると、髪の負担につながります。基本は規定の時間を守ること。
境目がくっきり出るのが気になるときは、無理にセルフで重ねず、次の来店時に美容師へ相談してみてください。
染まりにくい部分はていねいに
生え際やもみあげは、白髪が残りがちな部分です。毛束を細かく取り分けて根元から塗り、最後に鏡で塗り残しを見直すのがコツ。
自分で染めるのが不安なら美容室のリタッチも
後頭部など自分では見えない部分や、広い範囲をムラなく染めたいときは、美容室のリタッチメニューが安心です。サロンによっては「リタッチカラー」「白髪染めリタッチ」の名前でメニューが分かれています。
予約時に「白髪染めのリタッチで、前回染めたのは〇週間前」と伝えると、根元の伸び具合に合わせて薬剤を選んでもらいやすくなります。セルフで染めた履歴があるときは、その旨も添えておきましょう。
料金やメニュー名はお店によって変わります。
リタッチにおすすめのアイテム
リタッチ向けの商品は、大きく分けて「生え際をピンポイントで塗るタイプ」「こまめに使えるトリートメントタイプ」「次に染めるまでのつなぎに使う白髪隠し」の3つ。目的に合わせて選ぶと、無理なく続けられます。
なお、価格・在庫・色展開は変わります。詳細は各商品ページでご確認ください。
生え際・分け目をピンポイントで塗るタイプ
根元だけを塗る商品は、大きく2つに分かれます。2つの薬剤を合わせて発色させる2剤式と、脱色をしないヘアマニキュアタイプです。
前者は毛髪の内部まで色が入るタイプ。後者は繰り返し使っても髪を傷めないと、メーカーは説明しています。
なお2剤式の商品は使う前に毎回パッチテストが必要で、かぶれた経験がある方は使用できません。
サロン ド プロ オイルリッチクリームヘアカラー(白髪用)(サロン ド プロ/ダリヤ・医薬部外品/1剤56g+2剤44g)
1剤と2剤がワンプッシュで同時に出るので、自分で混ぜる手間がいりません。使うのは根元の分だけで、残りは次回まで取っておけます。
植物性スクワランと5種の植物性オイルを配合し、ツヤのある仕上がりをうたっています。
ビゲン クリームトーン(ビゲン/ホーユー・医薬部外品/1剤40g+2剤40g)
1剤と2剤をトレーで混ぜてから使う、昔ながらのタイプです。タレにくいクリームで、生え際や分け目にも塗り分けられる固さにこだわったと公式は説明しています。
染毛ブラシとミックストレー、手袋が同梱されています。
ブローネ 根元カラー(ブローネ/花王・白髪用ヘアマニキュア/28g)
この3つのなかで唯一、2剤式ではない商品です。ボタンを押すと液が出て、「根元ピタッとブラシ」で生えぎわ・分け目に塗り、15分ほど置いて流します。
色持ちの目安は約10日間。1本を数回に分けて使えます。
※使用前のパッチテストを。黒髪を明るくすることはできません。
こまめに使える白髪染めトリートメント
繰り返し使いながら、少しずつ色を重ねていくタイプ。染めるというより、色をつなぎ止めるイメージです。
見ておきたいのは、どんな染料を使っているか。ジアミン(=しっかり染まる反面、人によってはかぶれの原因になる染料)を避けた処方かどうかが、ひとつの目安になります。
使い方や1本のもちは商品ごとに違うので、無理なく続けられるものを選んでみてください。
ルプルプ オリジナル カラートリートメント(LPLP/STARGE・カラートリートメント/200g)
ジアミン系の酸化染料を使わない一本。乾いた髪に塗ってから流すタイプです。
植物由来の染料に、5種の植物オイルやフコイダン(=海藻由来の成分)などを合わせています。
1本で約1ヶ月分が目安です。次に染めるまでの色つなぎに、どのくらい使うかの見当がつきます。
シャンプー後の濡れた髪に使いたい方には、別売の「LPLP essence カラートリートメント」が用意されています。
※植物由来の成分でかぶれることもあります。使用前のパッチテストを。
利尻ヘアカラートリートメント(利尻/ピュール・カラートリートメント/200g)
ジアミンに加えて、パラベンと鉱物油も使わない無添加設計。髪の表面を着色するタイプで、浴室でのケアにそのまま組み込めます。
潤い成分の利尻昆布エキスをはじめ、28種の植物由来成分を配合しています。
※酸化染料は使っていませんが、公式は毎回48時間のパッチテストを案内しています。黒髪を明るくすることはできません。
綺和美 ROOT VANISH カラートリートメント(綺和美〈KIWABI〉/スリーエム・マニキュアタイプ半永久染毛料)
ジアミンを使わないマニキュアタイプ。根元やフェイスラインなど、気になる部分の部分染めでも自然に仕上がるとされています。
1本で最大約2ヶ月使える分量。染め直しの目安となる色持ちは約1.5〜2週間で、価格帯は高めです。
※衣類や寝具への色移りにご注意ください。使用前のパッチテストもおすすめします。
染めるまでのつなぎに使える白髪隠し
洗い流さず、気になる部分に直接塗って隠すタイプです。染めるわけではないので、シャンプーで落ちます。
形状はコーム型・ブラシ型・パウダー型など。汗や雨に強いかどうかも、選ぶときの手がかりになります。
肌に合わないこともあるので、使う前のパッチテストを忘れずに。
ビゲン ヘアマスカラ(ビゲン/ホーユー・一時染毛料/15mL)
髪に密着するコームで、気になる根元をひと塗り。出かける直前でも手早く使えます。
べたつきにくいドライ処方で、ツバキ油を配合。続けて数回使うと白髪が目立ちにくくなるとメーカーは説明しています。
※汗や雨、こすれで衣類に色がつく場合もあります。
サロン ド プロ カラーオンリタッチ 白髪かくしEX(サロン ド プロ/ダリヤ・一時染毛料/15mL)
アーチ型のブラシで、生えぎわをなぞって塗るタイプです。速乾で、こすれや雨・汗に落ちにくいところが特徴とされています。
生えぎわだけに使うなら、1本で約60回が目安です。
ウエラトーン リタッチコンシーラー(ウエラトーン/ウエラ・毛髪着色料/2.1g)
ミラー付きのコンパクトに入ったパウダータイプ。柄の長いブラシで生え際や分け目に広げると、粉が毛髪1本1本につくので毛束になりません。
水・汗に強いウォータープルーフ処方です。バッグに入る大きさなので、出先での塗り直しにも。
リタッチを味方に、無理なく白髪ケアを続けよう
今回は、白髪染めのリタッチについて、意味や頻度の目安、セルフでのやり方と注意点を紹介しました。
伸びた根元だけを染め直せば、毛先に何度もカラー剤を重ねずに、気になる白さだけをカバーできます。まずは3〜4週間に一度を目安に、自分の白髪の伸び方に合わせて調整してみてください。
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